創棋会通信+α Ⅱ
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ネット作品展「教材に使える10手台」出題中
<ネット作品展「教材に使える10手台」出題中>
・プロ棋戦
 名人戦挑戦を賭けた藤井五冠と広瀬八段のプレーオフは、藤井さんが勝利。最年少名人なるかに注目!
 大勝負の続く藤井さん、棋王戦第3局は渡辺棋王が1勝を返しました。第4局は3月19日に栃木県日光市で行われます。
 また王将戦第6局は今日(3/11)から佐賀で開始。
 順位戦は各級で最終ラウンド。B1、B2、C1の昇級者が決定。
  B1→Aには、中村太地・佐々木勇気のお二人。
  B2→B1には、大橋貴洸・増田康宏・木村一基のお三方。
  C1→B2には、石井健太郎、青嶋未来・渡辺和史のお三方
 皆さんおめでとうございました。

・花
 大阪天満宮で撮った梅の花。
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■ネット作品展「教材に使える10手台」出題中
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台詰手筋を学ぶ~」には、たくさんの投稿をいただきました。作家の皆さま、ありがとうございました。
 創棋会例会で選考の結果、16作を出題させていただくことになりました。
  ★出題はこちらから
  ★出題作の一覧図面はこちらから取り出すことができます。
   ダウンロードパスワード kyozai7

 出題作の作者は次の12名の方々です。あらためて感謝申し上げます。
(敬称略、作品順ではありません、複数作投稿された方もいらっしゃいます)。
  石川和彦、沖昌幸、奥鳥羽生、梶谷和宏、金少桂、柴田昭彦、則内誠一郎、
  中出慶一、西村章、原田豪、RINTARO、吉松智明

 詰将棋の面白さを味わえる詰手筋満載の作品揃いです。
 出題は手数順、11~19手です。今回は「力試し」はありません。
 二ケタ手数の詰将棋への挑戦に相応しい難易度の作品ばかりですので、1問でも解ければ解答下さい。
 ◇解答送り先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
 ◇解答締切 : 3月21日(火・祝)
 ◇解答要領 : A・B・Cの三段階評価短評をお願いします。
 ※呈賞:2名

■創棋会の次回課題「取らず
 取れる駒があるのに取らずに攻める。実戦では損な手ですが、取れる駒をわざわざ動かしておいて、その跡地に駒を捨てるのは詰将棋ならではの味の良い手順です。
 「取らず」手筋というのは、若島正さんが『詰将棋パラダイス』2015年8月号に発表した論考で命名されたものです。この論考では、江戸時代の伊藤宗看にその源流があることと、意識的に作図が行われていたと考えられることなどが詳しく述べられていて、その表現の多様さに、あらためて無双や図巧の素晴らしさを再認識させられました。
 作家の皆さんからの多くの投稿をお待ちしています。
 選考は4月例会で行いますので投稿は4月14日(金)までにお願いします。
 メール投稿は blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)まで。

◇例題紹介
 今回は「翻弄」を紹介させていただきます。
 駒を取らずに動かしながら攻める楽しい手順をお楽しみください。

山田修司作 詰棋めいと 26号1999年7月 変更図(『夢のあと』第17番)
山田_夢あと17
 25のと金をただで取れる形です。
 しかし25馬では13玉と引かれて打歩詰。
 25銀だと15玉と上がられ、16銀は同玉で続かず、また27桂も同金で打歩詰。
 初手は15歩が正解です。
 13玉は25桂までですから取るしかありません。
 同金と取れば、25銀とと金を取り、13玉に14歩が打てますから、同金、同銀、13玉、14歩、同金、同玉と清算して詰み。
 15歩には同とと応じるのが最善です。
 そこで36馬と応手を問うのが好手順。

<1図 3手目:36馬>
山田_夢あと17_36馬
 36馬は攻め方の包囲網を弱めるようで指しにくい一手です。
 しかし25合は桂が品切れなので、同銀、同と、同馬、13玉に取った駒を14(角なら22)から打って詰み。
 25との移動合が受けの好手風ですが、15歩と打てば簡単。
 13玉と引くのは、25桂と重ね打ちする手があります。
 同とは、同桂、14玉(24玉は35馬~13桂成)、13桂成、同玉、14歩以下。
 14玉なら、33桂成で25合(桂は品切れ)を同銀と取って簡単。
 よって36馬には24玉とかわします。
 35馬では元に戻ってしまいますから、35銀とします。
 13玉の一手ですが、14歩と叩いて同とと取らせてから25桂打が巧い攻め。

<2図 9手目:25桂打>
山田_夢あと17_25桂
 25桂打は同との一手。
 そこで14歩と打って、同玉に25馬でようやくと金を奪うことが出来ました。
 初形から一手で取れる25のと金を、すぐに取らずに15→14→25と動かし、13手かけて取るのが詰将棋らしい面白さです。
 13玉となって打歩詰ですが、序盤に36馬から35銀と銀の位置を変えておいた効果で24銀と出る好手がありました。
 同歩に14歩と打つことが出来、23玉に35桂と打って寄せの網を絞ります。
 32玉と逃げたところで33金と捨てるのが決め手。
 21玉なら43馬、11玉、23桂まで。
 なおも41玉と逃げれば、42金の追撃があり、同玉に43桂成、41玉、42歩、51玉、52成桂までの詰み。

 すぐに取れると金を取らずに翻弄する手順が味の良い一局。

【詰手順】15歩、同と36馬(4図)、24玉、35銀、13玉、14歩、同と
 25桂打(4図)、同と、14歩、同玉、25馬、13玉、24銀、同歩、
 14歩、23玉、35桂、32玉、33金、41玉、42金、同玉、
 43桂成、41玉、42歩、51玉、52成桂まで29手詰

石川英樹作 詰パラ1991年9月(『現代詰将棋短編名作選』第166番)
石川_現短166
 26の香を動かして開き王手で56龍を活用したいですね。
 まず28桂からスタート。17玉なら29桂から47龍があるので同香成と取るしかありません。
 37銀と引いて待望の開き王手には27玉とかわして飛取りを見せます。
 ここで28飛と成香を取るのは、37玉、26龍、47玉、48飛、57玉で捕まりません。
 28銀と銀で成香を取れば、38玉、58龍、29玉で、これも詰みません。
 ただで取れる成香ですが、取らずに39桂と捨てるのが好手。

<3図 5手目:39桂>
石川_現短166_39桂
 39桂に38玉と潜り込まれると困りそうですが、今度は58龍と引けば29玉には28龍があるので37玉と逃げるしかなく、47龍、26玉、36とから駒余りの詰み。
 39桂は同成香と取るしかありません。
 ここで28飛は37玉、28銀も38玉でいずれも詰みません。
 29香の遠打が継続の好手段。
 38玉は58龍があり、28歩の捨合なら同飛で簡単。
 29香には同成香と応じるしかありません。
 29地点を埋めたので、28銀と引くのが好手。

<4図 9手目:28銀>
石川_現短166_28銀
 28銀に38玉なら58龍まで。
 29香は同成香の一手です。
 そこで37飛と捨てるのが決め手。
 同玉に36龍までの詰み。

 26香を28に成らせ、取らずに39→29→28と翻弄するのが楽しい作品でした。

【詰手順】28桂、同香成、37銀、27玉、39桂(3図)、同成香29香同成香
 28銀(4図)、同成香、37飛、同玉、36龍まで13手詰

小沢正夫作 詰パラ1984年5月(半期賞、『現代詰将棋短編名作選』第92番)
小沢_現短92
 本局も24角と35龍のバッテリーを活用したい形です。
 パッと目につくのは57馬と捨てる手です。
 同玉の一手に龍を動かして両王手が狙いですが、55龍は48玉、37龍は66玉で詰みません。
 57馬は好手ですが、これらの変化を封じる事前準備が必要です。
 初手は48桂と捨て、応手をうかがいます。
 66玉は77銀打、また47玉には38銀の好手があり、同龍に46龍まで。
 48桂は銀で取るしかありませんが、詰将棋らしく(?)同銀不成と取ると、65銀、66玉、67銀、同銀成(不成)に58桂があり、同成銀と取らされて78桂まで。
 48桂は同銀成と取って58に利かさないといけません。
 同銀成には俗ですが、57銀と打ちます。
 47玉の一手に、48銀と成銀を取ると、同玉で58銀や29龍の守りが強く詰みません。
取れる成銀を取らずに59桂と捨てるのが好手。

<5図 5手目:49桂>
小沢_現短92_59桂
 59桂を同銀(成でも不成でも)と取るのは67への利きが消えるので、56銀、同玉、67銀があり、47玉に46馬まで駒余りの詰み。
 同龍もありそうですが、48銀と成銀を取り、同玉に57馬と捨てる手があります。
 29の龍が59に動いたので同玉と応じるしかありませんが、そこで46龍と引き、68玉に56龍まで駒余りの詰み。
 59桂は同成銀と取るしかありません。
 これで39の銀を59まで動かすことが出来ました。
 そこで、39桂と捨てるのが巧い手です。
 同龍の一手ですが、龍で取らせておいて48銀と捨てるのが絶妙のタイミング。

<6図 9手目:48銀>
小沢_現短92_48銀
 48銀を同龍なら46馬までですから、同玉の一手ですが、そこで狙いの57馬
 同玉には両王手をかけずに46龍として、68玉にパッと体を開くような37龍の詰上りが鮮やか。

 39銀を翻弄し59に移動させてからの48銀が味良い一手で、37龍の詰上りも決まったコクのある一局でした。

【詰手順】48桂、同銀成、57銀、47玉、59桂(5図)、同成銀、39桂、同龍、
 48銀(6図)、同玉、57馬、同玉、46龍、68玉、37龍まで15手詰

■創棋会の今後の予定
★コロナ情勢により例会が急遽開催中止になる可能性もあります。
 中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。
 参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控えるなど、当日の運営にご理解をお願いします。

***【次回例会】********************************
[日時] 2023年4月16日(日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神
[課題] 詰パラ6月号作品展「取らず
[会費] 無料

***【次々回例会】******************************
[日時] 2023年6月18日(日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 303
[課題] 詰パラ9月号作品展~後日案内させていただきます。
[会費] 無料

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・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで
 ⇒ blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)   以上

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