創棋会通信+α Ⅱ
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詰パラ3月号到着
<詰パラ3月号到着>
 詰パラ3月号は2月28日(火)に到着。
 2月は稼働日数が少ないにもかかわらず月末到着。
 編集部はさぞ忙しかったことと思います。
 ありがとうございました。

・プロ棋戦
 3月2日はA級の一番長い日。結果は藤井五冠と広瀬八段が勝って、3月8日にプレーオフ。勝者が名人挑戦。
 そして藤井さんは今日(3/5)新潟で棋王戦第3局、勝てば最年少6冠達成。さらに3月11~12日には佐賀県で王将戦第6局と、大勝負が続きます。

■ネット作品展「教材に使える10手台」出題中
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台~詰手筋を学ぶ~」には、たくさんの投稿をいただきました。作家の皆さま、ありがとうございました。
 創棋会例会で選考の結果、16作を出題させていただくことになりました。
  ★出題はこちらから
  ★出題作の一覧図面はこちらから取り出すことができます。
   ダウンロードパスワード kyozai7

 出題作の作者は次の12名の方々です。あらためて感謝申し上げます。
 (敬称略、作品順ではありません、複数作投稿された方もいらっしゃいます)。
   石川和彦、沖昌幸、奥鳥羽生、梶谷和宏、金少桂、柴田昭彦、則内誠一郎、
   中出慶一、西村章、原田豪、RINTARO、吉松智明

 詰将棋の面白さを味わえる詰手筋満載の作品揃いです。
 出題は手数順、11~19手です。今回は「力試し」はありません。
 二ケタ手数の詰将棋への挑戦に相応しい難易度の作品ばかりですので、1問でも解ければ解答下さい。
  ◇解答送り先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
  ◇解答締切 : 3月21日(火・祝)
  ◇解答要領 : A・B・Cの三段階評価短評をお願いします。
  ※呈賞:2名

■詰パラ3月号
・表紙。松下拓矢さん。昨年上半期に小学校半期賞を獲得されるなど活躍中ですが、「後に看寿賞作家となる同級生」はどなたでしょうか?平成3年生まれとなるとあの方でしょうか。
 大阪府にいらっしゃるようなので、是非創棋会にもお越し下さい!
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:王将戦は注目ですね。次で決まるのか、第7局までもつれ込むのか。
 中学校:65kmでもかなり速いと思いますよ。斜面なので怖そう…。
 高校:長谷川さんのような強豪でも解けない作品にぶつかるんですね。
 短大:安心感のある顔ぶれということは、解いて損のない作品揃いなんでしょうね。
 大学:在庫少ないとのこと。投稿には波があるようですね。
 大院:院6は517手目(!)に迂回があるそうですが、この一言でも相当な長手数とわかりますね。
・大道棋教室(16P~):双玉が2題。創棋会とのコラボです(笑)
・創棋会作品展(18P)。課題は「双玉の攻防」。谷川さんのコーナーとのコラボは叶いませんでしたが、大道棋教室とのコラボが実現。
 逆王手や王の動きなど、楽しめる内容の作品が揃っていますので、一題でも解ければご解答下さい。
・詰四会作品展(19P)。1月は久方ぶりの会合リアル開催おめでとうございました。次は懇親会復活でしょうか。
・たま研作品展(20P)。1月は久方ぶりのリアル新年会開催おめでとうございました。次はマスクなしで飲み会開催(笑)
・全詰連の頁(21P)。看寿賞の推薦募集。毎年のことですが、これはと思う作品があれば是非とも推薦をお願いします。
 全国大会は開催の方向で進んでいるようです。是非ともリアル開催を実現したいものですね。次号の発表が待たれます。
・持駒のある風景(22P~)。「宗看」。初代のお話。在野棋士との争い将棋も有名で「雁木囲い」もここで出てきたような記憶があります。
 献上図式「駒競」の出版はクラウドファンディングによる合作だったのでは無いかという推察が興味深いですね。
 なお「駒競」では29番の実戦型で途中無仕掛になる11手詰が有名。
・おもちゃ箱だより(24P~)。新春くるくる特集の解答。
 易しくて楽しい作品がこれだけ揃うと壮観ですね。詳細はこちらからどうぞ。
・ちえのわ雑文集(26 P~)。先月に続いて世話役小池さん、お題は「繰返し読んだ詰棋書たち」。
「四百人一局集」は作家名鑑のような内容で私もよく眺めます。
 しかし編集は大変な作業だったと思われます。本書が2011年発刊、「三百人」の発刊が1981年、さらに「百人」が1951年と30周年周期の一大事業。この周期で行くと「五百人」は生きているかどうか(汗)。
・会合案内(34P~)。1月はたま研、詰工房、香龍会、棋楽会、詰四会と5ヶ所でリアル開催。
 香龍会は参加者2名と寂しい会合だったようです。香龍会のブログでも今後は奇数月開催に変更されるとのこと。東海地区の詰キストの交流の場が消えないことを祈ります。
 3月は、彩棋会、詰工房、香龍会、棋楽会の4ヶ所で開催が予定されています。
・結果発表:
 短編コンクール(65P~)。今年は7手。合駒動かしは少なめだったようで、その分多彩な作品が揃った印象。優勝は山路さんで、2.875のハイスコアは、2位の昼間さんに0.2以上の大差をつけました。筒井さんは3年連続の解説、本当にお疲れ様でした。
 同人室(67P~)。課題は「初形にある持駒を最後に使う」。難しげなテーマで出題は11作でしたが多様な表現に拍手。
 やさしい大学院(72P~)。構想作と趣向作。ちょっと難しめの作品もあったようですが、楽しめる内容で3作とも評点は2.8超え。
 創棋会作品展(77P~)。「翻弄」、駒の動きやリズムが楽しめる作品揃いで大好評でした。解答に取り組まなかった方もあらためて結果稿で鑑賞ください。
 デパート(84P~)。3吉田作は連続駒取りの最多回数記録達成。取った駒を使い切るのに苦労しそうな条件ですが、玉の往復でうまく表現されました。
・編集室(96p)。「盤上のパラダイス」がリニューアルで再刊されるとのこと。どのような内容が追記されたのか、今から楽しみです。
・デパート。初形を見ただけで楽しい手順が予感される作品揃い。
 皆さん解答で就任祝いを!

■創棋会の次回課題「取らず
 取れる駒があるのに取らずに攻める。実戦では損な手ですが、取れる駒をわざわざ動かしておいて、その跡地に駒を捨てるのは詰将棋ならではの味の良い手順です。
 「取らず」手筋というのは、若島正さんが『詰将棋パラダイス』2015年8月号に発表した論考で命名されたものです。この論考では、江戸時代の伊藤宗看にその源流があることと、意識的に作図が行われていたと考えられることなどが詳しく述べられていて、その表現の多様さに、あらためて無双や図巧の素晴らしさを再認識させられました。
 作家の皆さんからの多くの投稿をお待ちしています。
 選考は4月例会で行いますので投稿は4月14日(金)までにお願いします。
 メール投稿は blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)まで。

◇例題紹介
 前回に続いて退路封鎖の「取らず手筋」を紹介させていただきます。
 退路封鎖というと何やら難しく感じますが、取れる駒を取らずに、その駒を動かした後の空き地に駒を捨てる感触を味わっていただければと思います。

吉松智明作 創棋会ネット作品展2021年8月
吉松2108
 本作は創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」に出題されたものです。
 結果発表の内容はこちらから参照下さい。
 右上隅に収まった好形。
 初手はほぼ21飛の一択で、同玉に13桂と捨て、同金と取らせて、22銀成から34桂と打ち換えるのが軽快な導入。
 33玉は42馬の一発ですから11玉と逃げますが、そこで31飛と打って合駒を訊きます。
 21の合駒は、22桂成から32馬という筋があるので、32に利く駒になります。
 金合は取って22金まで。
 角合は同飛、同玉に43角と打ち、11玉に22桂成、同玉、32馬から詰み。
 最善は21銀合です。

<1図 10手目:21銀>
吉松2108_21銀
 21銀合は同飛と取り、同玉に22銀とかぶせれば12玉と逃げるしかありません。
 ここで13銀成と金を取ると24玉から上部脱出されるので、逃げ道に先着の24桂が好手順。

<2図 15手目:24桂>
吉松2108_24桂
 24桂を同歩なら13銀で金を取って23金まで。
 24同金と取られると質駒の金に逃げられてしまいますが、そこで跡地に捨てる13銀が気持ちの良い一手。
 同玉に31馬と寄れば12玉に22馬までの詰み。
 24桂で取れる金を動かして13銀と捨てる手順が好評でした。
 「すらすら解ける20手台」は創棋会のブログで毎年夏に開催しているネット作品展。今年は「30手台」も募集するかもしれません(笑)。

【詰手順】21飛、同玉、13桂、同金、22銀成、同玉、34桂、11玉、
 31飛、21銀合(1図)、同飛成、同玉、22銀、12玉、24桂(2図)、同金、
 13銀成、同玉、31馬、12玉、22馬迄21手詰

近藤 郷作 詰パラ1995年12月(『現代詰将棋短編名作選』第205番)
近藤_現短205
 初手は香を打つしかありません。
 いきなり合駒ですが、何を合しても、同香、同玉(同桂は63角)、76馬、74玉と進めば、前に利く駒は75から打って同桂に63角までとなるので、頭の丸い桂を75に打って受けるのが最善です。
 これも同香と取る一手ですが、同玉のとき、66金と出るのが好手。

<3図 3手目:66金>
近藤_現短205_66金
 86玉と逃げられそうですが、76馬、97玉、79角、88合、89桂までピッタリ詰みます。
 同歩は76馬、74玉、65角。
 同銀も53角から64角成があります。
 66金には74玉と逃げるしかありません。
 持駒は頭の丸い角桂だけで、一瞬手が止まりますが、ここで鮮やかな手順が飛び出します。
 まず86桂と捨てます。
 これは同歩の一手。
 そこで85馬と飛び込みます。

<4図 9手目:85馬>
近藤_現短205_85馬
 85の歩を動かして、そこに捨てる85馬。指がしなる一手ですね。
 同玉なら76角から65金があるので同桂と取るしかありませんが、そこで75金と捨てるのが決め手です。
 同玉に93角と打てるのが85馬捨ての効果で、74玉に84角成までの詰み。

 86桂から85馬が鮮やかな取らず手筋。57の金が66から75に捨駒で動くのも味の良い手で、好感度の高い一局。

【詰手順】76香、75桂打、同香、同玉、66金(3図)、74玉、86桂、同歩、
 85馬(4図)、同桂、75金、同玉、93角、74玉、84角成まで15手詰

山田康平作 詰パラ1992年5月(『現代詰将棋中編名作選』第109番)
山田_現中109
 22飛が浮いています。これを取られる前に一仕事したいところです。
 しかし24飛成などとやるのは、同玉、25金、23玉、34角成、32玉で手は続くものの詰みません。
 やはり3枚も持っている桂を25に捨てるのが筋というものです。
 22玉と飛を取れば33角で簡単。以下、23玉も22金、14玉、26桂まで。
 25桂は同と と取るしかありません。
 そこで42角が鋭い一手。
 同歩なら23金まで、同玉も43金があります。
 しかし22玉とされると、33金なら11玉、また31角成には23玉で、いずれも詰みません。
 42角はいかにも詰将棋らしい一手なのですが、残念ながら届きません。
 どうにも手が無さそうですが、驚きの一手がありました。
 24飛成

<5図 3手目:24飛成>
山田_現中109_24飛
 24飛成とはスゴイ手があったものです。
 取れると金を取らずに桂捨てで動かしてその空き地に捨てるとは実に豪快な一手。
 同玉と取れば34金から23角まで。25のと金が逃げ道を塞いでいます。
 42玉や32玉と逃げるのは金打で簡単。
 24飛成はと金で取るしかありません。
 これで初形から22飛が消えました。
 そこで11角と打つのが狙いの一手。
 22飛を捨てたのはこの角を打つためだったのです。
 25桂から24飛成は原形のまま22飛を消去する妙手順でした。
 さて11角に23玉と逃げるのは33金、14玉、26桂までですから22合の一手です。
 正解は22歩合なのですが、その理由は手を進めるとわかります。
 22歩合には25桂と捨て、同と と取らせて34金と押えます。
 32玉、43角成、31玉まで進むと(6図の一手前)、22の合駒は歩が最善だった理由がわかります。
 桂なら23桂まで。
 香なら22角成、同玉、23香以下。飛車も同様。
 金銀は22角成、同玉に33金や33馬で簡単。
 22歩合とされると31玉まで追ったところで22角成では詰まないので、23桂と打つのが好手段。

<6図 13手目:23桂>
山田_現中109_23桂
 23桂は同歩の一手。
 歩を釣り上げておいて、32馬と捨てるのが決め手。
 同玉に33金、31玉、22角成までの詰み。

 22飛の邪魔駒消去を取らず手筋で演出した好局。

【詰手順】25桂、同と、24飛成(5図)、同と、11角、22歩合、25桂、同と、
 34金、32玉、43角成、31玉、23桂(6図)、同歩、32馬、同玉、
 33金、31玉、22角成まで19手詰

■創棋会の今後の予定
★コロナ情勢により例会が急遽開催中止になる可能性もあります。
 中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。
 参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控えるなど、当日の運営にご理解をお願いします。

***【次回例会】********************************
[日時] 2023年4月16日(日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神
[課題] 詰パラ6月号作品展「取らず
[会費] 無料

***【次々回例会】******************************
[日時] 2023年6月18日(日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 303
[課題] 詰パラ9月号作品展~後日案内させていただきます。
[会費] 無料

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 ・創棋会でもご注文をお受けしています
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 多くの方に手にとっていただければ、こんな嬉しいことはありません。

☆「百日紅」の正誤表
 「百日紅」、多くの方にご購入いただきあらためて感謝申し上げます。
 残念ながら誤記がたくさん発生してしまい、読者の方には大変申し訳ありませんでした。
 正誤表(2021/12/26更新)を以下の通り公開しておりますので、ご参照下さい。
 不備が多くてご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
 こちらからご覧いただけますのでご確認いただければ幸いです。
 パスワードは「saruseigo2」です。
 また風みどりさんのご協力でつみき書店の「詰棋書正誤表置場」にも置いていただきましたので、そちらからも参照いただけます。

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・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
  ⇒ blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)   以上

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