創棋会通信+α Ⅱ
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「一色(一式)図式」例題は飛と角
<「一色(一式)図式」例題は飛と角>
・プロ棋戦
 叡王戦は挑戦者の伊藤七段が第2・3局を連勝して藤井叡王をカド番に追い込みます。
 伊藤さんタイトル戦3戦目にして票田が開いたかのような進撃。藤井さんはタイトル戦では初の連敗。負けが話題になるのは凄いことです。第4局は少し間隔が空いて5月31日。
 名人戦は第1・2局と挑戦者の豊島九段が良い将棋を作りながら藤井名人がそれを凌いで連勝。注目の第3局は藤井さんが完勝。第4局は5月18・19日。
 棋聖戦は山崎八段が挑戦者。面白い戦いが見られそうです。
 王位戦では最年少棋士の藤本渚五段が紅組リーグで3勝1敗の好成績(斎藤慎太郎八段、佐々木大地七段と並ぶ)。
 竜王戦では奨励会の山下数毅三段が6組で決勝進出。相手は藤本五段。注目の対決。

【花】
 この花はネモフィラというそうです。
665.png

■創棋会の次回課題は「一色(一式)図式」
 創棋会の次回課題は「一色(一式)図式」です。
 初形に玉以外の駒が一種類しか置かれていないものは「一色図式」と呼ばれています。
 今回はそれ以外に、飛角図式、金銀図式、豆腐図式、七色図式、さらには持駒が金4枚などのように持駒一式というものまで含めて「一色(一式)図式」を課題作として募集します。
 なお使用駒の制約もあるので手数上限は49手(詰パラの大学並み)とします。
 盤面の美しさだけでなく手順の面白さでも魅せて頂ける作品を投稿いただければ幸いです。
 選考は6月例会で行いますので投稿は6月14日(金)までにお願いします。
 メール投稿は blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)まで。

◇例題紹介
 今回の例題は「飛」と「角」の一色図式です。
 「飛角図式」よりも作例が少ないかもしれません。 

柏川悦夫作 近代将棋1973年12月
 (看寿賞、塚田賞、『古今趣向詰将棋名作選』第18番、『古今中編詰将棋名作選』第91番)
柏川_古中91
 上下対称の実に美しい飛一色図式。
 初手は33角と打ちます。これは限定打です。
 16玉と逃げれば、17歩、同玉、44角成とします。
 これに16玉なら26金、17玉、27金(両王手)、18玉、17馬、29玉、28馬まで。
 44角成には26に合駒するしかありませんが、27金、18玉、28金の詰筋を防ぐには香合が最善。
 しかし香合には28金、16玉に34馬と寄る手があり、25合でも15玉でも19飛まで。
 初手42角と打ってしまうと、16玉、17歩、同玉、53角成と進み、馬が出来るのが53地点となるので、26香合、28金、16玉に43馬とするしかなく、15玉、19飛、24玉で捕まりません。
 33角には24に合駒をして受けますが、歩合では25金、16玉、26金、17玉、27金と金を引いていけば詰むので、24香合が最善の受けとなります。

<1図 2手目:24香>
柏川_古中91_24香
 24香合に26金では14玉、19飛、23玉で詰まないので、16歩とします。
 14玉と逃げると、24飛と切って、同飛に15金、23玉、24金と飛車を取り返せば容易に詰むので、同玉と取るしかありません。
 15同玉にはさらに17歩と打ちます。
 15玉と引くのは25金までですから、同玉の一手。
 そこで44角成とします。

<2図 7手目:44角成>
柏川_古中91_44角
 ここで26に合駒で受けるなら26香打ですが、すでに研究済みですが、28金、16玉に34馬と寄る手があり、どう受けても19飛まで。
 44角成には16玉と逃げるのが最善。
 ここで26金と打っても同香と取られて詰みません。
 16玉には34馬と寄ります。
 25合には27金から19飛の筋があり、15玉と引くのも26金から19飛で詰みます。
 34馬には17玉と入玉モードで凌ぎます。
 それにはもう一度35馬と馬を活用します。

<3図 11手目:35馬>
柏川_古中91_35馬
 33に打った角が44角成→34馬→35馬とミニ馬ノコで動くのは面白い順です。
 35馬に26香合なら28金から19飛で詰むのは学習済み。
 35馬には16玉と逃げますが、17金と押えて、15玉に24馬と香を取れば、同飛に16香までの詰み。

 塚田賞と看寿賞のダブル受賞となった好局。

【手順】33角、24香合(1図)、16歩、同玉、17歩、同玉、44角成(2図)、16玉、
 34馬、17玉、35馬(3図)、16玉、17金、15玉、24馬、同飛、16香まで17手詰


岡村孝雄作 詰パラ2002年10月(半期賞、『現代詰将棋中編名作選』第182番)
岡村_現中182
 本作は盤面角一色。しかも持駒が金銀8枚ワンセットという持駒趣向にもなっています。
 55角の拠点を活かしたいのですが35角の守りもあって手がかりをつけるのに悩みます。
 初手は44金と捨てます。同角と取らせて45銀、同玉、46金と拠点を築くのが狙いですが、44金に逃げる変化を確認しておかなければいけません。
 23玉は34銀で簡単。
 24玉と横に逃げるのは、25銀と捨て、同玉に34銀と手がかりをつければ、26玉には角の利きを活かして37銀と打てるので、どこに逃げても金銀を使って詰みます。
 25玉ならやはり34銀で詰み。
 44金は同角と取るしかありません。
 そこで45銀が好手順。
 45銀に24玉と逃げれば、34金、14玉、25銀、同玉、36銀打で捕まりますから、同玉と応じるしかありません。
 35角の利きが消えているので46金と打つことが出来ます。
 34玉と引くのは、35銀と捨て、同角に45金打とすれば詰むので、54玉と広い方に逃げます。
 ここで45銀と打つのは65玉、66金、74玉、75銀、63玉、64銀、52玉、53銀打、同角、同銀成、同玉と進むと、持駒角金では詰みません。
 また64金と打って43玉と追うのは持駒の金が少なくなるので詰みません。
 54玉には63銀と捨てるのが好手。

<4図 7手目:63銀>
岡村_現中182_63銀
 63銀を同玉と取れば、64金、52玉、53銀、同角、同金、同玉と清算したところで持駒は角金銀となり、54玉に45銀と打った紛れ順より金駒が一枚多くなっています。
 53同玉以下、44角打、54玉、64金、43玉、53金、34玉、35金、23玉、33角成と進めれば駒余りの詰み。
 63銀には43玉と逃げるしかありません。
 それには54金と打って34玉に44金と角を取る手を狙います。
 44金に24玉と逃げても、35角、14玉に15銀と捨てれば簡単。
 54金には32玉と逃げますが、43銀と迫ります。
 22玉は44角、33合、31角、23玉、33角成ときれいな詰み筋があります。
 また21玉と引くのは、32銀打、11玉、44角で詰んでしまうので、43銀には23玉と逃げますが、34銀不成と捌くのが好手順。

<5図 13手目:34銀不成>
岡村_現中182_34銀
 34銀不成に14玉は25銀と打って簡単。34銀成とやってしまうと25の利きがないので一大事でした。
 また34銀不成を同玉と取れば、44金、24玉、35角、14玉に23銀と捨て、同玉に34金と連続で捨てるのが味の良い手順で、同玉に24金から33金まで。
 34銀不成には13玉と寄って凌ぎます。
 ここで角の利いているところに22銀と捨てるのが好手。

<6図 14手目:22銀>
岡村_現中182_22銀
 22銀に同玉なら44角がありますから、同角と取りますが、同角成、同玉に33角と打ち直します。
 31玉と引く一手ですが、22金、41玉に42角成と捨てるのが決め手。
 同玉に43銀成、51玉、52銀成までの詰み。
 盤上の角が消え、7手目に打った63の銀も働く見事な順。

【手順】44金、同角、45銀、同玉、46金、54玉、63銀(4図)、43玉、
 54金、32玉、43銀、23玉、34銀不成(5図)、13玉、22銀(6図)、
 同角、同角成、同玉、33角、31玉、22金、41玉、42角成、同玉、
 43銀成、51玉、52銀成まで27手詰

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】********************************
[日時] 2024年6月16日(日)13時~
[場所]  福島区民センター303
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神
[課題] 「一色(一式)図式」。
[会費] 無料

***【次々回例会】******************************
[日時] 2024年8月18日(日)13時~
[場所]  福島区民センター302(少し広い部屋です)
[課題] あらためてご案内します。
[会費] 無料

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