創棋会通信+α Ⅱ
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【結果発表12回目】ネット作品展「教材に使える10手台」2024
<【結果発表12回目】ネット作品展「教材に使える10手台」2024>

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台~着地を決める~」<12回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台着地を決める~」には、16名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略、下線の方は教材シリーズに初解答)。
 皆様ありがとうございました。
  石川和彦、石田倫明、蛭子 毅、沖 昌幸、奥鳥羽生、梶谷和宏、
  空貴人、則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、西村 章、盤上の狼
  松崎一郎、松澤成俊、宿利 誠、RINTARO、

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 大駒捨てで盛上る収束、両王手や開き王手などの華麗な収束、緊張感のある詰上り、等々、着地が決まる作品揃いで、解いて爽快感を味わっていただけたのではないでしょうか。

★出題はこちらから    
★出題作の一覧図面は次のサイトから取り出すことができます。
  ダウンロードパスワード: kyozai8

それでは本日は12回目の結果発表、最後の作品14番です。

⑭ 盤上の狼作
2414.png

【作意】25桂、同と、31角、22桂合(1図)、同角成、同玉、14桂、12玉
 13香、同桂、23角(2図)、21玉、41龍、31銀合、32角成、12玉
 22桂成、同銀、21龍まで19手詰。

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.55、A:6、B:5、C:0、誤解:0、無解:4、無評価:1

作者のことば
 この詰将棋には簡単ながらエッセンスが詰まっていると思います。

★きれいな実戦型。
 玉の上部脱出が気になるので、何はともあれ19 香と打ってみたくなります。
 22玉と逃げるのは14桂と打って、13玉は31角、また23玉は34龍があってすぐに詰みます。
 14に合駒なら25桂と捨てるのが好手順。
 同と と取ってくれれば31角で簡単。
 12玉も23角と捨てれば、同玉は34龍、また22玉も31角で、いずれも容易な詰み。
 しかし19香には15 歩という中合の妙防があります。
 同香ならそこで24玉と逃げ、34龍、15玉となっては逃れ。
 15 歩合に25 桂と捨てるのも同と と応じられ、15香、同と と進むと詰みません。
 初手は25桂が正解。
 24玉から上部脱出されそうで怖いのですが、34 龍、15 玉、37 角と打ち、26合なら17香、16合、24角以下、また16玉には38角と打てば14龍があって詰んでいます。
 14玉は16香、15合、34龍で簡単。
 12玉は23角、22玉、31角と二枚角を捨てる筋で決まります。
 22玉には24香があり、同と(23合は42龍以下)に33角と打ち込んで詰み。
 25桂は同と と取るしかありません。
 これで上部脱出の憂いなく攻めることが出来ます。
 しかし14香と打つのは22玉で詰まないので、14香は含みに残して31角と応手をうかがいます。
 23玉や12玉は34龍の筋があるので22に合駒を打って受けるしかありません。
 22合、14香、23玉、34龍という順を防ぐため、22の合駒は桂が最善。

<1図:4手目 22桂>
2414_22桂
 14香と打ちたくなりますが、23玉、41角、32歩合、同角成、同玉、42龍、23玉、22龍、14玉となっては詰みません。
 22桂合はアッサリ同角成と切って捨て14桂と打つと一気に玉は狭くなります。
 13玉は31角以下、23玉は34龍、12玉、13香以下、31玉は33香、同桂、13角以下といずれも容易な詰みがあるので、12玉と逃げるしかありません。
 12玉に23角と捨てるのは同玉でも13玉でも詰みません。
 ここは変化でたびたび現われましたが13香と捨てるのが好手。
 同玉なら31角以下、また23玉も34龍、13玉、31角がありますから、同桂と応じるしかありません。
 そこで23角の短打が好手。

<2図:11手目 23角>
2414_23角
 23角を同玉と取れば34龍、12玉、32龍まで。
 23角には21玉と逃げて土俵際で凌ぎます。
 それには41龍と突っ込んで合駒を訊きます。
 31の合駒。桂や角は32 龍まで。歩や香は32 角成〜22馬(桂成)で詰み。金や飛は同龍と取って詰み。
 最善は31銀合。
 それには32角成、12玉に22桂成と捨てるのが好手。
 同銀に21龍までの詰み。

 作者のことば通り、初手の紛れ、2度の合駒、13 香から23角短打の捨駒、軽く攻め駒を捌いての詰上りと、詰将棋らしい手が沢山盛り込まれた好作。

【短評】
宿利 誠:簡素な実戦型から限定合が2度登場する好作。初手が打ち難かった。
★初手は難度が高い一手。

RINTARO:2手目の変化を乗り越えると視界が開ける。
 果たして教材向きの作品だろうか。
★25桂、同と と進むと不安なく攻めることが出来ます。

西村 章:とりあえずの25桂打が同と と決まれば後は31角から攻めていけば良いが、11手目23角が好手で41龍と入り、32角成から22桂成で決まった!
★23角が気持の良い短打。

蛭子 毅:前半は際どい変化を読み、後半は収束に向かって緻密に進めて龍と馬で着地。
 最後は手数だけでなく存分に楽しめる力作でした(この一問に時間かかりました)。
★読みの必要な場面が多く、時間がかかったかもしれません。

則内誠一郎:へぼの私には難しく、高段者には読み易い。
★丁寧な読みが求められる一局でした。

松澤成俊:初手は桂を打つくらいしかなく広そうな玉がいっきに狭くなるが駒交換など「詰将棋ではあまり見ない手?」が続く。
 最後角捨ては取っておわりたい🤣
★駒交換は1回だけですが、詰めにくい味のある作品だったかもしれませんね。

竹中健一:短大でも採用されそうな作品(在庫不足らしいですよ)
 悩ましいところはなく、23角で決まり!と思ったら逃げて延命とは…
★19手は「教材」の上限。本作レベルなら短大投稿もあったかもしれませんね。

奥鳥羽生:怯まずに 高き敷居を 乗り越えて
★本作は「力試し」でも良かったかな?

石田倫明:初手が難しかった。14手目の31銀打がよかった。
★最後まで飽きさせない展開。

占魚亭:端整な初形。龍を出陣させるタイミングがポイント。
★34龍の筋を見せながら、最後は41龍でトドメを刺します。

梶谷和宏:正しい正統派詰将棋という感じですね。13香~23角が実にいい。
★13香~23角は、手の組み合わせが味の良い捨駒。


■創棋会の次回課題は「一色(一式)図式」
 創棋会の次回課題は「一色(一式)図式」です。
 初形に玉以外の駒が一種類しか置かれていないものは「一色図式」と呼ばれています。
 今回はそれ以外に、飛角図式、金銀図式、豆腐図式、七色図式、さらには持駒が金4枚などのように持駒一式というものまで含めて「一色(一式)図式」を課題作として募集します。
 なお使用駒の制約もあるので手数上限は49手(詰パラの大学並み)とします。
 盤面の美しさだけでなく手順の面白さでも魅せて頂ける作品を投稿いただければ幸いです。
 選考は6月例会で行いますので投稿は6月14日(金)までにお願いします。
 メール投稿は blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)まで。

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】********************************
[日時] 2024年6月16日(日)13時~
[場所]  福島区民センター303
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神
[課題] 「一色(一式)図式」。
[会費] 無料

***【次々回例会】******************************
[日時] 2024年8月18日(日)13時~
[場所]  福島区民センター302(少し広い部屋です)
[課題] あらためてご案内します。
[会費] 無料

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・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
 ⇒ blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)   以上
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